トータル林業

根羽村森林組合では、村の面積の約9割を占める森林から、40年生以上のスギやヒノキを伐り出して、木の家の材料の生産・加工・販売をしています。こうした取り組みを「根羽村トータル林業」と呼んでいます。

現代の日本の厳しい一次産業の中にあって、小さな一村が森林という地域資源を活用した林産業を基幹産業とし位置づけ、伐採から加工・販売まで取り組んでいることに対して、近年次第に注目を集めるようになってきています。

第一次産業(森をまもる)

森林組合の森林施業プランナーが森林所有者に木材伐採に伴う収益を事前に示して、所有者に伐採の承諾をいただいた後、木材を搬出します。この際、搬出経費をできる限り抑えるため、作業路網とタワーヤーダ(元柱)及びプロセッサ(造材)等の林業機械を組み合わせて、搬出効率を向上させています。

第二次産業(森をつかう)

森林組合に搬送された丸太を原材料として製材・人工乾燥・加工を行い、柱や梁桁材などの構造材や羽目板などを生産しています。当森林組合は長野県の定める「信州木材認証製品工場」の資格を取得しており、皆様に安心してご利用いただけるよう製品の品質管理を徹底し信頼される製品づくりを目指しています。

第三次産業(森をつなぐ)

生産された製品は信州木材認証製品として「根羽すぎ」、「根羽ひのき」の製品ブランド名で工務店に直送販売しています。そうした建築部材で建てられた住宅を「根羽スギ住宅」と呼んでいます。多くのお施主様が建築士・工務店さんに利用され、村内でも根羽村役場・村営住宅・福祉老人施設など村民が利用する様々な施設にて活用されています。

「トータル林業」が
該当しているSDGs17目標