根羽村が2022年度「SDGs未来都市」に選定

「SDGs」は、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標で、「誰一人取り残さない社会の実現」を目指して、経済・社会・環境をめぐる広範な課題に総合的に取り組むものとされ、日本でも「持続可能な開発目標(SDGs)実施方針」を定め、率先して取り組むこととされています。

国では2018年から地方自治体によるSDGsの達成に向けた取り組みの提案を公募し、「SDGs未来都市」として毎年30都市を選定しています。根羽村では「源流の里による生命環境を生かした村づくり~矢作川源流地域の持続可能社会に向けた取組~」として応募し、2022年度「SDGs未来都市」に選定されました。授与式が5月20日に内閣府であり、野田地方創生担当大臣から認定証の授与を受けました。


村では矢作川水源地域の森林環境を生かした林業や、環境保全活動を進めてきており、提案事業では今までの活動に加え、「経済・環境・社会」の三側面をつないだ取り組みを進め、脱炭素化や災害時の共助など、矢作川流域が連携したグリーン社会を進めて行くこととしており、企業や自治体など多様なステークホルダーと連携しているのが特徴です。経済では、スマート林業の展開や「木の布」などのNEBAブランド戦略の推進、環境では間伐材を使った再生可能エネルギー事業の展開、企業と連携したゼロカーボン林業の取組、流域の子供達との環境教育などを進めます。社会では、ICTを活用した遠隔医療やデジタルを生かした山村暮らしの実現を目指すといった内容となっています。

また、矢作川を通じて交流連携の深い安城市も、今年度未来都市に選定されました。村ではこれまでの森林環境保全の取組はもちろん、さらに流域全体での連携を進め持続可能な地域づくりを進めて行きたいと考えています。

根羽村長 大久保憲一